ある公共施設に設置された、スライド型壁面書庫を同フロア内へ移設する作業を行いました。
後方壁面が3台固定、前面2台(両開き型)がレールの上に載って左右に移動する製品で、例えば後ろの真ん中の書庫に入れた書類を取り出すときは、前面の書庫を両側にスライド(移動)させて取り出すような使い方になります。省スペースながら収容量を最大化できるのがこのタイプの特徴です。
今回の製品は計5台で、スライド型書庫としては最小の組み合わせです。
まずは、棚板を外します。
棚板ストッパーは現状復帰しやすいよう、外さずにテープで全て固定します。
前面の両開き書庫をレールから外します。
パーティションで仕切られた部屋から台車に乗せて外へ
書庫の下と背面には車輪が付いてます。
後方の書庫は壁面に固定されているため、ビスを抜きます。
書庫の乗っていた、ベース(レール)を解体。
よく見かける固定タイプの壁面書庫の場合、ベースに付いているレベル調整脚(床の凸凹を吸収して平行にする)は4カ所なのですが、スライド書庫庫ベースには一基あたり、なんと10個も付いてます。
それだけ前後左右をピッタリ平行にしなければ使えないという、職人の技術を要する繊細な製品だという事なのですね。
ほぼ撤去完了。
新たな移設先にベース設置から行います。
右側に窓とブラインドがあるので右壁から50㎜ほど離して設置します。
まずはベースを水平に設置するため、機械の力を借りながら調整を行います。
元の状態に並べます。
後方の書庫を壁面に固定。
前面の書庫をレールに乗せます。
完成しました。
職人さん、有難うございました!