今日お店に持ち込まれたのは、かなり使い込まれた8人用ロッカーです。
ご覧のとおり、テプラシールやセロテープ、ガムテープの粘着痕、サビ、ホコリなどたっぷり残されてます。
ロッカーの場合キズや汚れはともかく、まず確認したのはカギの有無です。
ロッカーにとってカギは生命線。カギのかからないロッカーは単なる鉄の箱なのです。
その点、このロッカーにはそれぞれの扉にカギが付いていました。
ただしひとつずつ確認してみると、下段最右側は扉側のカギ機構が壊れてロックバーが下りてきません。カギを回してもクルクル回り続けるだけ。なので、7人分としては使えますが、1人分は扉付きの収納のスペースとなります。
というわけで、だいたいロッカーとして使える最低限の機能は残されていることは判りました。
さてと、次の課題はこの劣化したロッカーを「商品」にすることが出来るかです。
中古商品には前オーナー時代の痕跡や残留物が随所に残されてます。
この状態では次のお客様は気持ちよく使って頂けません。私たちは商品化するためにクリーニングを行います。
クリーニングとは汚れを落とすことです。
経年による汚れとホコリは洗剤で、シール跡は専用のシール剥がし剤で対応しました。
問題は、サビです。サビ対応はクリーニングより一段手間のかかる補修の範囲です。
多分、サンドペーパーでサビを落とし、ペンキで塗布すれば少しはきれいに見えるかもしれません。
ただし、ここは投資する手間と販売価格のせめぎあいが有ります。
そもそもこの状態で入荷した商品を高く売ることは難しいです。なので、どこまで手を入れるかは悩ましいところです。
(美品度や状態より、価格を優先されるお客様もいらっしゃるので)
今日の所はクリーニングで出来るところまで行っていったん終了。
クリーニング後の画像と、現時点での売値はコチラ